なぜ「指輪」なのか? スマートウォッチにないOuraだけが持つ"圧倒的な価値"とは

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Oura Ring 4は、前者のヘルスケア系スマートリングである。フィンランドのOura(オーラ)は、このスマートリング市場の開拓者にして最大手。価格は5万2800円からで、ヨドバシカメラやビックカメラ、アマゾンなどで購入できる。

Ouraのロゴマークと製品
フィンランドのOura(オーラ)はスマートリングの開拓者だ(筆者撮影)

世界のスマートリング市場は急成長している。2023年の88万台から2024年は170万台へと倍増し、サムスンなど大手企業の参入で注目度も高まっている。スマートウォッチが一般化した今、なぜ指輪型なのか。

100倍正確な「指」の生体データ

スマートリングの優位性について、オーラのダグ・スウィーニーCMOは、医療現場での測定方法を引き合いに出す。「医療機関で体温や血中酸素濃度を測るとき、指で測定するでしょう」。同氏によれば、手首は日焼けや体毛などでノイズが多く、指と比べて生体信号の強度は100分の1しかないという。

Oura Ring 4の測定精度は医療機器グレードに迫る。心拍数の精度は99%、体温は92%、心拍変動は98%、睡眠は78%と、いずれも高い数値を示している(いずれも同社の医療機器比較検証による)。

リング内部
リング内部にセンサーを備えている(筆者撮影)

スマートリングは、Apple WatchやFitbitなどのスマートウォッチと同様に、心拍数や睡眠、活動量などを24時間測定する。違いは画面がないことだ。データの確認はスマートフォンアプリで行う。

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