まるで『8番出口』の世界観…! 「不気味すぎる地下通路」「あまりに神々しい"地下神殿"」 日本各地にある《地下施設》が凄すぎた

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また、ミュージックビデオ(MV)の撮影も行われており、地下空間内のステージが、GLAYの『SOUL LOVE』(1998年)やX JAPANの『Forever Love』(1996年)など、数々の名曲を彩る場所となっていました。

地下空間へは、現在も入場することができます。大谷石の採掘の歴史などが展示されている資料館につづき、階段を下りて深さ30メートルの採石場跡へ。

実際に行ってみると、その巨大な地下空間に圧倒されることは間違いありません。そして、残暑が残る地上とは打って変わって、ひんやりとした涼しさに感動。筆者が訪れた日は、地下の美術展として作品が展示されていました。

大谷資料館
確かに、MVの撮影に使われそうなダイナミックなロケーションです(筆者撮影)
大谷資料館
中は巨大な空間になっています(筆者撮影)

美しい「竹林」の名所も訪れたい

聖地巡礼
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また、採掘場跡から車で10分ほどの場所に、ついでに行きたいロケ地の名所がもう1つあります。「若竹の杜 若山農場」の竹林です。

ここは、筍と栗を中心に栽培している農場で、その美しい竹林の風景から、日本的な風景が見られる場所と評判になり、数多くの作品が撮影されてきました。前述の『るろうに剣心』のほか、伊藤園「お~い お茶」のCMやSnow ManのMV『One』のロケ地になったことで一躍有名となりました。

竹林
美しい竹林が出迎えます(筆者撮影)

竹を使ったワークショップが開催されたり、竹林の中にある茶屋でゆっくりとお茶をいただいたり、夜はライトアップのイベントも開催されるなど、現在は観光地としても楽しめる仕掛けが多くあります。

竹林
まるでアートのようなアーチも(筆者撮影)

日本各地にある、「地下のロケ地」。9月も引き続き、厳しい暑さが続くといわれています。せっかくの行楽シーズンには、涼しい地下のロケ地巡りを楽しむのもいいかもしれません。

古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家

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こせき かずのり / Kazunori Koseki

1973年神戸市生まれ、早稲田大学政治経済学部卒業後、旅行会社に入社。映画『のだめカンタービレ』のヨーロッパロケを担当して以降、社内でチームを立ち上げ、数多くの映画、テレビドラマ、アニメ等のコンテンツ制作の業務に携わる。2016年、TIFFCOMにおいて、『日経エンタテインメント!』と共催で「全国ロケ地セミナー」を開催し、その活動が同誌でも紹介される。2023年、法政大学大学院政策創造研究科修士課程修了。

現在は業務の傍らでロケ地研究家として「ロケ地ラボ」を主宰し、各大学や地域での講演も行っている(2015年以降、内閣官房より「地域活性化伝道師」の委嘱を受け活動)。2021年、フジテレビ『超逆境クイズ!!99人の壁』に「ジャンル=ロケ地」でチャレンジャー出場、グランドスラム達成。コンテンツツーリズム学会理事。

ブログ:https://ameblo.jp/chiiki-media/

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