ここの地下空間に、「首都圏外郭放水路」が広がっているのです。
3階には、地底探検ミュージアム「龍Q館」があり、ここにある「操作室」も、実は有名なロケ地となっています。
ドラマ『下町ロケット』では、「帝国重工」のロケット管制室のシーンに幾度も登場しました。他にも『仮面ライダー』の撮影にも使用されていて、ガラス越しに部屋を見学することができます。
この「操作室」は、通常は自動制御なので室内が無人のことも多く、そのときに撮影に貸し出しているとのことでした。やはり、現役の操作室ならではのリアリティが、よいシーンを生み出すのでしょう。

「地下神殿ツアー」の参加には事前申し込みが必要で、所要1時間弱。地上で説明を受け、地上から116段の階段を下り、地下22メートルの「地下神殿」へ。
正式には「調圧水槽」と呼ばれており、奥行き177メートル、幅78メートル、59本もある柱の高さは18メートルで、地下に突如現れた大空間、という雰囲気です。

2019年公開の映画『翔んで埼玉』では、クライマックスの重要な演説シーンで、この荘厳な地下神殿が使われました。
大雨などで災害の危険が予測されたときには、手前にある「第一立坑」に数本の川からあふれた水をため、調圧水槽で水の量をコントロールしながら、近隣の江戸川に流す仕組みとなっています。
その江戸川は、埼玉県と千葉県の県境となっており、まさにリアル『翔んで埼玉』の国境。ここからほど近い国道16号線の「金野井大橋」が、「埼玉軍」と「千葉軍」が戦った舞台地となります(ただし、実際のバトルシーンの撮影は、神奈川県相模原市にある橋でした)。

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