また、地下街文化の発祥地といわれ、現在でも日本有数の地下街とされるのが、名古屋駅前の「名駅地下街」(現在の「サンロード」)です。
1957年の開業当時、地上は自動車やバス、市電で混雑していたため、街づくりの一環として地下街計画がなされたといいます。
東口にある名古屋鉄道(名鉄)や近畿日本鉄道(近鉄)の名古屋駅に直結した巨大な地下街は、日本初の本格地下街とされており、喫茶店文化のある名古屋ならではの有名店も多く出店しています。

さらに最近では、JR東京駅の地下街が急拡大しており、外国人観光客を含め多くの人を集めています。
かつては地上交通の混雑や雨雪を避けるために作られた地下街。夏場だけでなく秋になっても記録的酷暑が続く現代では、涼をとれる場所であることも大きなメリットです。街歩きも、地下街に逃げ込むのが正しい姿であるといえるかもしれません。
あまりに神々しい「首都圏外郭放水路」
さて、映像制作側にとっても、地下のロケ地は非日常の空間を演出するのに最適な場所であるといえます。埼玉県春日部市の「首都圏外郭放水路」は、その中でも代表格といえるでしょう。
もともとは関東平野の街を水害から守っている国土交通省の防災施設なのですが、同時に映画やドラマのロケ地として、「地下神殿」という異名で親しまれています。
今回は、平常時に実施されている「地下神殿見学ツアー」に参加してみました。
最寄り駅は、春日部駅から2つ目、東武アーバンパークラインの南桜井駅。歩いて江戸川の河畔に近づいていくと、大きな多目的広場があり、その先に「庄和排水機場」の巨大な建物が見えます。


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