老けない人は「腸の若返り」ができている! 30代から進行する認知症はこう予防する

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具体的にいうと、肌の状態がよくて実年齢よりも若く見える人は、腸も若くて健康な場合がほとんどです。逆に、肌が荒れていたり、くすんでいたり、張りがなくて血色が悪い人は、腸の老化が進んでいることが多いのです。特に実年齢よりもかなり老けて見える人は、注意が必要です。

老化とは、ひと言で説明すれば「細胞の老化」です。これは腸が食べ物からの栄養素を十分に吸収できず、免疫力を発揮できない状態に陥っていることを示します。さらに表情に生気が感じられず、瞳がいきいきしていない人も、腸から脳に送られるべき栄養素や神経伝達物質の素が十分に届いていない証拠といえます。

体と脳をサビさせる悪者「活性酸素」

個人差はあるとはいうものの、ある程度の年齢を重ねれば、肉体は衰えていきます。とはいえ、老け込むスピードがあまりにも速い人は、病気や不調を自覚していなくとも注意しなければなりません。腸の老化が猛スピードで進んでいる可能性が高いからです。

腸が老化することの最大の原因は、腸内細菌が生命活動に不可欠な体内酵素を十分につくりだせなくなり、細胞の代謝が悪くなってしまう点にあります。この細胞の健康を損なう最大の敵が活性酸素(フリーラジカル)です。

私たちは酸素がなければ生きていけませんが、酸素には、体内の物質と結合すると酸化を起こす性質があります。酸化とは、わかりやすくいえば「サビる」ことです。この体をサビつかせる力が活性酸素の場合、普通の酸素よりも数十倍と強力なのです。

活性酸素は「体をサビつかせる悪者」ではありますが、ホルモン生成の手助けをしたり、外敵が侵入してきた際に白血球から放出されて敵を全滅させるなど、有用な働きもします。ところが、大量に発生すると、コレステロールや中性脂肪といった脂質を酸化させて過酸化脂質という有害物質をつくり出し、細胞膜やDNAを傷つけて破壊してしまうのです。

この過酸化脂質が脳細胞の細胞膜内に増えると、アルツハイマー病を引き起こす原因とされているタンパク質「アミロイドβタンパク」が、脳細胞の表面に集積しやすくなります。

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