若い頃は激しく自己主張→子どもたちの歌声に感動 今では食事に洗濯、掃除までこなす「67歳、7歳児のパパ」は"2人目"にも意欲

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「にじ」といえば、近年子どもたちの間では定番となった人気ソングのひとつだ。歌詞の一部を紹介したい。

「にじ」作詞:新沢としひこ     作曲:中川ひろたか
にわのシャベルが 一日ぬれて
雨があがって くしゃみをひとつ
くもがながれて 光がさして
みあげてみれば
ラララ にじがにじが
空にかかって
きみのきみの 気分もはれて
きっと明日は いい天気
きっと明日は いい天気
(略)
引用:https://www.kkbox.com/jp/ja/song/KnfN0-3MKmKv4_FvGs

しみじみとしたメロディーに、何気ない雨上がりの情景を映し出す歌詞。直接的なメッセージが歌詞の中にあるわけではないのに、聴くと励まされるような気持ちになる。疲れた心にこの歌が沁みた経験を持つ親や大人も多いのではないだろうか。

この曲は今から30年以上前に生まれたそうだが、40代の筆者の体感としては自分の子ども時代にはあまり聞いた記憶がなく、大人になってから、特に自分が子育てをするようになってからこの曲をよく耳にするようになったと感じる。海嶋さんも2度目の子育てをするまで、この曲の存在を知らなかった。

「だから、この曲は今までに弾いたことがなかったんです。必死にコードを練習しました(笑)。でも、さすがに弾き語りまではできなくて。すると、子どもたちのほうから歌ってくれたんです。娘も最前列のど真ん中で歌ってくれてました。嬉しかったですね」

海嶋さん
(写真:海嶋さん提供)

海嶋さんは若い頃、ビートルズやエリック・クラプトンなどの音楽にのめり込んだ。

「当時は『俺の音楽を聴け!』といった感じで、ギンギンに自己主張していました。でも歳を取った今は全く違いますね。音楽によって聴いている人の気持ちが動いたり、和らいだり、『よかったな』と感じてもらえることが一番の喜びです」

ギターが好きな海嶋さんは、昔は曲の中でもギターやボーカルの音だけを聴きがちだったと話す。

「でも、今はベースやドラムのかっこよさも含めて、トータルで音楽を聴けるようになりました。それと全く同じように、歳を取るにつれて視野が広がってきたと感じます」

自己主張をしていた30年前よりも視座の上がった60代のほうが、子どもを育てるにはやはりメリットが大きいと語った。

食事、洗濯、掃除を自身が担当し「主婦ってすごい」

その例として、海嶋さんは「家庭において主婦が支えている部分の重要性」を理解できるようになったことについて話した。

現在、看護師としてフルタイムで働く妻は朝7時半から8時の間に出勤し、帰宅するのは夜の8時から9時。その間、海嶋さんは週3のアルバイトをしながら家事をこなす。

「食事、洗濯、掃除はもちろん、娘の送迎など細かいことの諸々は全て僕が担当しています。妻が夜勤のときはお弁当も作ります。妻は職場で中堅の立場ですし、かたわらで見ていても仕事は本当に大変そうですね。その分、家のことは少しでもサポートできればと思っています」

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