【夏ドラマ】注目作の中間評価つけてみた。冴えないTBS…テレビ朝日が気を吐き、カンテレは健闘。塗り替わる【ドラマ界の勢力図】を徹底解説
テレビ朝日といえば、『相棒』や『特捜9』など年配層の固定ファンを抱える鉄板の高視聴率・刑事ドラマシリーズでおなじみ。その流れを汲む今期の『大追跡~警視庁SSBC強行犯係』もじわじわとおもしろい。
ベタなキャラクター設定や既視感のある組織対立構造の一方、遠藤憲一をはじめ、大森南朋、相葉雅紀らのそれぞれの個性がにじむ芝居が光り、キャラクター同士の絡みが見どころにもなって物語を引き立てている。視聴率も好調だが、回を重ねて味がしみてくる。この先、息の長いシリーズになっていくかもしれない。
稀有な名作『僕達はまだその星の校則を知らない』

今期の最注目ドラマが、カンテレの『僕達はまだその星の校則を知らない』だ。これまでにもカンテレからは尖った意欲作が多い。北川景子が子を亡くした母を演じた前期の『あなたを奪ったその日から』も、壮絶なストーリーとラストの物語の締めくくりが波紋を呼んでいた。
『僕達はまだその星の校則を知らない』は、独特な世界観に包まれる学園ドラマだ。主人公はかつていじめられて不登校だったスクールロイヤー(学校弁護士)。高校で実際に起きているような、いじめや盗撮、学校裏アカ、個人情報データ流出、カンニングなどの問題に対して、法に基づいて対応し、心に傷を持つ主人公が自分自身を振り返りながら生徒たちに寄り添っていく。
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