【夏ドラマ】注目作の中間評価つけてみた。冴えないTBS…テレビ朝日が気を吐き、カンテレは健闘。塗り替わる【ドラマ界の勢力図】を徹底解説
若き日の恋愛感情をこじらせた危うい刑事が絡む奇妙な三角関係はおもしろいのだが、期待していたサスペンス要素が掘り下げられないまま進んだ中盤までで、若干飽きてきた視聴者もいそうだ。
第6話から第2章に突入し、新たな展開を迎えている。ただ、第6話のラストで浮上した真犯人は、あまりにありきたりだった。これがフリであり、もう一段深い階層の真実に少しずつ迫っていく、というストーリーになるのかが注目点だ。
『こんばんは、朝山家です。』が毎週待ち遠しい
そして、隠れた傑作と評価が高いのが『こんばんは、朝山家です。』。日常系の家族ドラマだが、とにかく“あるある”が満載で笑えて、共感させられて、元気をもらえる。
承認欲求とプライドは高いが仕事ができない夫(小澤征悦)と、彼に日々イラつき、ことあるごとにキレて怒鳴りつける妻(中村アン)の日常のやりとりや言い争いに加えて、反抗期の高校1年生の娘(渡邉心結)と自閉スペクトラム症で学校に行きたがらない息子(嶋田鉄太)に手を焼く姿は、本来は笑い事ではないのだが、視聴者をポジティブに楽しませようという演出と役者陣の巧みな芝居で、ほっこりと心が温まる。
朝山家の日常を観ていると、なぜか元気が湧き、前向きな気持ちにさせられる。ドラマが生む笑いの力なのかもしれない。今期のなかで毎週の放送がいちばん待ち遠しいドラマだ。

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