「イヤだなと思う友だち」との上手な距離の取り方とは? 無視をしたりイヤなことをため込むのはNG!

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大人でも、同じようなことはあります。

はじめは、苦手なタイプかと思っていても、話してみたらそうでもなかった、ということはあるものです。

ですから、わざわざ険悪になるようなことをしたり、あからさまに避けたりしないほうがいいでしょう。

そのうえで、無理に仲良くすることもないので、基本的な挨拶だけはしておこう、という意識でいいのではないでしょうか。

イヤなことをため込むのも考えもの

実際に、小学2年生の子にあった例をご紹介します。

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学校に気の強いタイプの子がいて、その子の言うことに従う状況になっている、ということがありました。

その子がいいと言わないと、グループに入れないそうです。

そのうち、子分の立場ができて、子分の子もイヤになって、学校に行きたくないと言うようになってしまいました。

普段は普通の子でも、リーダー格の子と一緒になると悪い動きをしたり、人が変わったりすることもあったようです。

本当は、「関わりたくない」と思っているのに、どう接していいのか困ってしまい、気を遣いすぎて必要以上に、相手の機嫌をとってしまうのかもしれません。

こういったケースは、怒りを上手に表現できないために、起こっているのです。

イヤだという気持ちや、怒りの感情をうまく出せればいいのですが、ため込んで抑えてしまうのも問題です。

ほかにも、無視が順番にまわってくる、という話も耳にします。

まわりの人の目もあり、特にリーダー格の人の目を気にして、仕方なくその場の空気に合わせてしまう……ということもあるようですが、本当はどこかで連鎖を断ち切れたほうがいいでしょう。

戸田 久実 アドット・コミュニケーション代表取締役、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事

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とだ くみ / Kumi Toda

立教大学文学部卒業後、服部セイコー(現 セイコーグループ)にて営業職、音楽業界の企業にて社長秘書を経験しながらコミュニケーション研修に携わる。2008年、アドット・コミュニケーションを設立。2015年、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会の理事に就任した後、2024年より代表理事を務め、協会運営とアンガーマネジメントの普及に尽力している。大手民間企業や官公庁を中心に、研修講師として活躍するほか、書籍も含め、親や子ども向けのアンガーマネジメントコンテンツも提供している。講師歴30年以上、登壇数は4500回を超え、指導人数は25万人に及ぶ。おもな著書に、『アンガーマネジメント』『アサーティブ・コミュニケーション』『アクティブ・リスニング』(日経文庫)、『小学校教師のための言いかえ図鑑: アンガーマネジメントの手法をいかし、上手に叱る・伝えるテクニック』(誠文堂新光社)、『イラスト&図解 コミュニケーション大百科』 『アンガーマネジメント 怒らない伝え方』『アドラー流たった1分で伝わる言い方』『すごいフィードバック』(かんき出版)など多数。中国、韓国、タイ、台湾でも翻訳出版され、累計25万部を超える。

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