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「あそこのガスト、資さんに変わったの?」加速する「すかいらーくHD」ブランド転換戦略、狙いはどこにある?

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中には円形看板・ステンドグラス付きのカーディーラー跡地をそのまま活用している事例(北九州市・陣山店)もあり、ひとことでいうと「いかなる居抜き物件も『資さん』色に染め上げる能力」が、きわめて高いのだ。

直近ではすかいらーくHD・金谷実社長が、消費者の動向を「外食ならではの料理を求める層」「コスパで外食先を選ぶ層」で二極化していると、各社のインタビューで分析している。「資さん」は後者に向けた店舗転換・新規出店の選択肢として、すかいらーく傘下になっても変わらず、ほぼ無敵状態で機能している。

そもそも、関東1号店の千葉県・八千代店が叩き出した「130席で1日平均200万円・客数2000人以上」という営業成績は、どう考えても尋常ではない。

なお、首都圏進出から1年弱が経ったこのタイミングで、八千代店の売り上げについて尋ねたところ、「引き続き好調に推移しており、たくさんのお客さまにご来店いただいております」とのこと。さらに、「新店オープン時には、毎回、多くのお客さまに開店をお待ちいただいております。また、それは関東のみならず、関西の店舗でもそのような光景が見受けられ、想定以上のお客さまにお越しいただいている状況を大変ありがたく感じております」との返答もあった。資さん人気は、関東を経て関西にも波及しているようだ。

経営陣としても結果を出し続ける「資さん」の存在は、さぞかし心強いことだろう。

新規出店しようにも…すかいらーくの成長が「資さん」にかかるワケ

「ガスト」既存店は「ガストフィットメニュー」で客数・売上増を果たした(筆者撮影)
すかいらーくHD 各店舗の出店状況(すかいらーくHD・決算資料より)

すかいらーくHDとしても、建築コストの高騰で「25年から3年間で約300店の出店」という中期目標を見直している最中だ。なにぶん、土地代も高い、人件費も材料費も維持コストも高い、といった状況では、一昔前のように「とにかく物件取得・年間100店ペースで何かしら出店」できるような、景気の良いご時世ではない。

ファミレス業態が飽和状態を迎え、約1200店舗の「ガスト」ですらカニバリ(近隣店舗の相打ち)を引き起こすなかで、デフレ時代にマッチして広く顧客層を獲れる「資さん」への店舗転換は、すかいらーくHDが成長を続けるうえでの、ほぼ一択の選択肢なのだろう。

ただ「世間のデフレマインド脱却」「『資さん』の飽和」といった条件が揃えば、藍屋・ステーキガストなどの高単価業態が、再び息を吹き返す可能性もある。そういった意味でも、複数ブランドをうまく維持しつつ、客層のスキマを埋めるM&A戦略が、極めて重要となってくるといえるだろう。

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