TKO木下隆行「タイ移住」は挑戦か逃避か? 迷走の果てに自ら閉ざした“再起の道”
これを受けて、2020年に木下は所属事務所の松竹芸能を退所することになった。自身のYouTubeチャンネルを開設して、謝罪・釈明の動画を公開したところ、そこに視聴者からの「低評価」が殺到した。彼はお笑い界随一の嫌われ者になってしまった。
さらにトラブルは続いた。2022年には相方の木本の巨額投資トラブルが報じられ、木本も事務所を退所することになった。TKOは「不祥事コンビ」という汚名を着せられた。
木本がトラブルについての謝罪会見を行った際には、途中からその場に木下が加わり、コンビとしての活動再開を発表したことも批判を浴びた。謝罪の場にそぐわない自分本位の発表をしてしまったことで、世間のイメージはさらに悪くなった。
原点に戻って地道な活動を続けたが…
2023年から2024年にかけて、彼らは47都道府県を回るツアーを行い、日本中の観客の前でコントを披露した。窮地に追い込まれた彼らは、コントという自分たちの原点に帰って、芸人としての活動を再開することにした。チケットが売れていない場所では、自ら街頭に立って手売りをした。目の前の観客に笑いを届けることに手応えも感じていたという。
彼らは「キングオブコント」で優勝するという目標を掲げていた。しかし、満を持して挑んだ2024年の大会では決勝に進むことができず、予選で敗退してしまった。
大規模なツアーを行い、コントに向き合ってきたが、思うような結果は出なかった。その後、木下は後輩芸人と共に漫才の大会「M-1グランプリ」にも挑戦したが、そちらも3回戦敗退に終わった。
その頃からコンビとしての活動がどんどん減っているように見えた。コンビのYouTubeチャンネルの動画の再生回数も減っていき、ここ半年ほどは新しい動画が公開されることもなくなっていた。
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