「米中ビッグディール」に前のめりになるトランプ政権、9月に起きそうな「もう1つのニクソン・ショック」の嫌な予感

✎ 1〜 ✎ 279 ✎ 280 ✎ 281 ✎ 282
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ここから先はお馴染みの競馬コーナーだ。

新潟競馬場の「千直」レースは夏競馬の華である。日本で唯一、1000メートルの直線のみで行われる重賞(アイビスサマーダッシュ、G3)で、ユニークな短距離戦であるために、しょっちゅう番狂わせが起きる。7枠や8枠の外枠が圧倒的に有利なので、枠順確定後に想定オッズが大きく変化することも珍しくはない。

筆者も以前は苦手としていたのだが、なぜか最近は好調で、昨年のこのレースでは3連複9560円をゲットしたし、その他の韋駄天ステークス、閃光特別、飛翼特別と3回も「千直」で万馬券を取らせてもらっている。気分は「にわか千直の達人」である。

新潟の千直戦は「にわか達人気分」で「あの馬」を軸に

筆者が考案したコツは、①牡馬よりも牝馬、②差し馬よりも逃げ馬、③6~8枠の実力馬を軸に、④人気薄を恐れず、⑤リピーター現象に注意し、⑥斥量減の馬にも注意し、そして一番肝心なのは、⑦「千直」が得意なジョッキーを狙うことである。

「千直」が得意な騎手と言えば、例えば藤田菜七子元騎手である。昨年の韋駄天ステークスでは、3枠5番のマウンテンムスメ(14番人気)を2着に持ってきて、筆者に3連複2万5150円をもたらしてくれた。彼女の早すぎる引退がしみじみ惜しまれる。

今年のメンバーでは、いちばん頼もしく思えるのは若手の斎藤新騎手だ。しかも昨年の3着馬で、逃げ馬かつ牝馬であるテイエムスパーダに騎乗する。外枠に入ってくれれば、ここから幅広く買ってみることにしたい。

ほかに千直で来そうな人馬の組み合わせといえば、クムシラコ(杉原誠人騎手)、コラソンビート(津村明秀騎手)、ウイングレイテスト(松岡正海騎手)、ニシノコニャック(菊沢一樹騎手)などが該当する。おそらく枠順決定後に検討し直すことになると思うが、上記5頭をボックスで買ってみるのも面白いかもしれない。

現時点ではピューロマジックが人気になっていて、久々の千直出走となるクリストフ・ルメール騎手が騎乗する予定だが、それよりも上記5頭のほうが信頼できると思う。とにかく、常識的な思考法では当たらない。「にわか千直の達人」の助言が、皆さまのお役に立てば幸いだ。

※ 次回の筆者は小幡績・慶応義塾大学大学院教授で、掲載は8月9日(土)の予定です(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事