アメリカとの関税交渉でEUは強気
2025年6月初頭の段階で、EUとアメリカの関税交渉は緊張状態にある。ドナルド・トランプ大統領は「EUとの交渉が停滞している」として、EUからの全輸入品に対して50%の関税を課すと警告した。
当初、これらの関税は6月1日に発効する予定だったが、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長との電話会談を受けて、7月9日まで延期された。交渉期限までに合意に至らない場合、アメリカは50%の関税を発動する可能性があるが、それに対してEUは約950億ユーロ相当の報復関税を準備している。
関税交渉で、EUはなぜ強気の立場を取り続けるのか。それは、EUの対米輸出額が大きいからである。
2023年におけるアメリカの主要な貿易相手国からの輸入額(財貨ベース)は次のとおりだ。
カナダ:4186億ドル
メキシコ:4752億ドル
EU(27カ国):5533億ドル
日本:1481億ドル



















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