坂本龍馬は英雄なのか、ヒトラーがいなければ戦争は起こらなかったか、浮世絵がなぜハゲ山だらけなのか……歴史の裏の裏まで見えてくる
こういった知識があれば、単に善悪だけの話ではなく、歴史上のあらゆる出来事はバランスと力学によって動いているのだということがよくわかるでしょう。
世界観の変更に迫られている現代
『全人類の教養大全』は、韓国でシリーズ300万部のベストセラーになっています。今の韓国の世論調査では、過半数が「核抑止力を持つべきだ」という考えです。
かつて、隣国・北朝鮮の後ろ盾は中国だけでしたが、ウクライナ侵攻以降の状況で、ロシアとつながっていることがわかり、危機感を強めたからです。
ヨーロッパも、ウクライナを見て、次はバルト三国やポーランドがやられるのではないかと危機感を強めています。
トランプ大統領を見ていると、アメリカはもう頼りになりませんから、ヨーロッパ自体で核抑止力を持つべきだという議論や、徴兵制復活という話も出ています。
つまり、ウクライナ侵攻とトランプ第2次政権の誕生以降、これまでの世界観の変更を迫られる状況になってきているわけです。その中で本書のような一冊が生まれることは、つながりを感じます。
日本はのんびりしていますが、台湾侵攻が現実に起きたらどうするのかという問題があります。
政府は、沖縄から九州への避難のシミュレーションなどを進めていますが、いまだに勧善懲悪でうまくいくと思い込んでいる「昭和脳」のままの人がいっぱいです。我々も世界観をきちんと変更して、「令和脳」に変えていく必要があるでしょう。
(構成:泉美木蘭)
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