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シリア政権崩壊で状況一変、終わらない中東危機 イスラエルとイスラム勢力の戦いが各地で継続

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破壊された家屋の瓦礫の前を歩く子供を抱いたパレスチナ人女性
ガザ地区では4万人以上が亡くなった(写真:ロイター/アフロ)

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分断・多極化する世界で、新しい視界を開くことができるか。日本が向かうべき道とは──。本特集では、株式・マネーから日本の政治経済、世界情勢、産業・企業動向、そしてスポーツ・エンタメまで。2025年の注目テーマを徹底解説する。

中東の勢力図が、大きく変わろうとしている。

12月、シリアで反政府勢力が首都・ダマスカスを掌握し、アサド大統領はロシアに亡命。父親の政権から約50年続いたアサド政権は突如として、事実上崩壊した。

「イスラエル対イスラム勢力」の戦い

背景にあるのは、「イスラエル対イスラム勢力」の戦いだ。イスラエルと対峙するイランとイスラム組織ヒズボラは、アサド政権の大きな後ろ盾だった。

しかしイランは2024年4月のイスラエルによる大使館空爆で複数の軍幹部を失い、その後の攻撃の応酬で軍事力が大きく後退。ヒズボラも、イスラエルによる空爆やポケベル爆破作戦などで最高指導者などを失い、一気に弱体化した。

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