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生成AI発の電力争奪戦に世界はどう立ち向かうか アメリカでは老朽原発を再稼働する動きも

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スリーマイル島原発1号機の冷却塔
スリーマイル島原発1号機の冷却塔。同原発は2019年から停止している(写真:Getty Images)

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分断・多極化する世界で、新しい視界を開くことができるか。日本が向かうべき道とは──。本特集では、株式・マネーから日本の政治経済、世界情勢、産業・企業動向、そしてスポーツ・エンタメまで。2025年の注目テーマを徹底解説する。

生成AI(人工知能)の登場を機に、電力をめぐる状況が大きく変化している。大量のデータを高速で処理するデータセンターの建設計画が各国で急増し、電力の奪い合いが起きている。震源地となっているのがアメリカだ。

巨大IT企業各社の焦り

世界を驚かせたのが、コスト競争力を失い廃炉が決まっていたスリーマイル島原子力発電所1号機(ペンシルベニア州)の再稼働計画の発表だ。マイクロソフトは2024年9月、発電企業のコンステレーション・エナジーとの間で契約を締結し、20年にわたって同原発から電力の供給を受けることで合意した。

スリーマイル島原発1号機は、炉心溶融事故を起こした2号機に隣接している。福島第一原発事故の記憶も生々しい日本では考えにくい、大胆なやり方だ。

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