
中東の資源国バーレーンの油井。原油価格とアメリカのGDPの相関性は高い(写真:Getty Images)
分断・多極化する世界で、新しい視界を開くことができるか。日本が向かうべき道とは──。本特集では、株式・マネーから日本の政治経済、世界情勢、産業・企業動向、そしてスポーツ・エンタメまで。2025年の注目テーマを徹底解説する。
価格上昇は緩やか
2025年の資源価格の相場はどうなるか?
原油価格は、緩やかに上昇するとみている。FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)の政策金利引き下げに加え、原油価格と相関性が高いアメリカ実質GDP成長率の市場コンセンサスが、年後半にかけての回復を見込んでいることが背景にある。
しかし、成長見通しが前期比年率2%程度にとどまると予想され、さらに減産を続けてきたOPECプラスが、景気回復局面で減産を解除(増産)して供給が増えると予想される。価格上昇は緩やかになるだろう。2025年のブレント原油は平均で1バレル=75ドル前後になるのではないか。
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