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アマゾンが中国・上海の「AI研究所」を閉鎖の背景 米企業による中国の研究開発拠点の撤退やまず

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AWSの上海AI研究所は規模が小さく、職員数も公表していない。所長の張氏はかつて、「研究所には常勤職員に加えて、常時募集中のインターンが(働いて)いる」と明らかにしたが、実態はほとんど不明だった。

AWSの上海AI研究所の所長は、中国出身のコンピューター科学者の張崢氏が務めていた(写真はニューヨーク大学上海校のウェブサイトより)

そんななか、冒頭の王氏はSNSへの投稿で、「実験室レベルの小規模所帯ながら、過去6年間に100本を超える論文を発表し、アマゾンに10億ドル(約1471億円)近い収益をもたらした」と述べた。

AWSはなぜ研究所の閉鎖に踏み切ったのか。最近、アマゾンのクラウド事業は成長ペースの鈍化に直面している。2025年1~3月期のAWSの売上高は293億ドル(約4兆3101億円)と前年同期比17%増加したものの、伸び率はアナリストの事前予想を3四半期連続で下回った。

IBMも研究開発拠点を閉鎖

アマゾンは7月17日、アメリカのAWSの従業員を多数解雇したことを対外的に認め、「組織のスリム化と重点事業への集中が主な目的だ」と釈明した。上海の研究所閉鎖もその一環と見られている。

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ここ数年、中国ではアメリカ企業による研究開発部門の閉鎖や縮小が相次いでいる。今回のアマゾン以外にも、2024年8月にはIT大手のIBMが中国の研究開発拠点をすべて閉鎖し、1700人近い従業員を解雇した。

2025年6月には、金融大手のシティグループが上海と遼寧省大連に置いていた技術ソリューション・センターの縮小を発表。約3500人のエンジニアが職を失った。

(財新記者:張而弛)
※原文の配信は7月23日

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