「小学生なのに、肥満、糖尿病、脂質異常…」親が知らない「子どもの生活習慣病リスク」超ヤバすぎる現実

✎ 1〜 ✎ 93 ✎ 94 ✎ 95 ✎ 96
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

子どもは保護者が与えたものを食べます。共働きで忙しい現代の家庭では食事の準備に十分な時間が取れず、手軽に食べられるスーパーの総菜や加工品に頼る機会が多くなりがちです。

その結果として高脂質・高糖質の食事が日常化してしまっている家庭も少なくありません。

料理はそんなに難しいものではない

もちろん私も3人の子どもを育てた身として、子育て中の親御さんの日常が慌ただしく、常に忙しいのはわかります。しかし、いまの親御さんたちは「作るのが面倒くさい」「料理は手間がかかる」と料理に対して過剰に苦手意識を持っているような気がしてならないのです。

なぜ面倒なのか、時間がかかるのかというと「その都度、いちから作ろうとしている」からだと思います。

確かに仕事から疲れて帰ってきて魚をさばいて野菜を切って、レシピを見ながら調味料を調合して……とやっていたのでは大変です。時間がいくらあっても足りないでしょう。

でも下ごしらえがしてあって合わせ調味料さえあれば、本当に仕上げだけ、ものの10分、15分で食卓を整えることが可能です。その方法を「安部ごはん」で伝えました。

幼少時に何を食べさせるかはその子の一生を左右する大きな問題です。子どもたちを生活習慣病予備軍にしないためには「いま」が大事です。

夏休み、真っ只中です。お昼ご飯も家で食べることが多くなります。

「忙しいから」「時間がないから」と買ってきたものをレンチンして出すのではなく、本気で考えてみてほしいと思います。

安部 司 『食品の裏側』著者、一般社団法人 加工食品診断士協会 代表理事

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

あべ つかさ / Tsukasa Abe

1951年、福岡県の農家に生まれる。山口大学文理学部化学科を卒業後、総合商社食品課に勤務する。退職後は、海外での食品の開発輸入や、無添加食品等の開発、伝統食品の復活に取り組んでいる。NPO熊本県有機農業研究会JAS判定員、経済産業省水質第一種公害防止管理者を務めつつ、食品製造関係工業所有権(特許)4件を取得。開発した商品は300品目以上。

2005年に上梓した『食品の裏側 みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社)は、食品添加物の現状や食生活の危機を訴え、70万部を突破するベストセラーに。その他の著書に『食品の裏側2 実態編 やっぱり大好き食品添加物』(東洋経済新報社)などがある。

公式YouTubeチャンネルはこちら

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事