「小学生なのに、肥満、糖尿病、脂質異常…」親が知らない「子どもの生活習慣病リスク」超ヤバすぎる現実

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この栄養成分の「脂質」の項目を見ましょう。脂質の量はバターの場合、小さじ山盛り1杯で約10g、大さじ軽く1杯で約15g程度です。

パウンドケーキ、デニッシュ、ミルクホイップドーナッツなどは1個当たり脂質が20~35g含まれています。つまり1個で「小さじ山盛り2~3杯」の油を摂ってしまうことがわかります。

一方、糖分については表示義務がなく、表示されているのは「炭水化物」だけ炭水化物は「糖質+食物繊維」なので、炭水化物だけでは糖質がどのぐらい含まれているか、正確にはわかりません。

清涼飲料水であれば、食物繊維はほとんど含まれていないので、「炭水化物=糖質」と考えて構いません(詳しくは「本気で『子供に食べさせたくない』3大NG"お菓子"」を参照してください)。

しかし、そのほかの食品は知ることができません。

炭水化物・脂質をそれぞれ詳細に、なぜ表示しない?

消費者庁では炭水化物・脂質をそれぞれ詳細に表示することを推奨しています。

たとえば炭水化物であれば糖質、食物繊維、脂質であれば飽和脂肪酸、n-3系脂肪酸、n-6系脂肪酸の内訳、コレステロールなど「内訳」「詳細」を記載するのです。

表は消費者庁の示す「栄養成分表示の詳細のガイドライン」から筆者が作成したものです。このガイドラインに沿った実際の食品の表示が「市販品実例(豆菓子)」です。

(外部配信先では図表や画像がうまく表示されない場合があります。その際は東洋経済オンラインでご覧ください)

当たり前ですが、詳細表示があったほうが消費者に親切です。食品を吟味し、より安心して選ぶことができるからです。

しかし、この詳細表示は「義務」ではなく、あくまで「推奨」なので、表示をするメーカーはまだ一部に限られています。

(図表:消費者庁のHP記載の資料をもとに筆者作成)

 

(図表:市販品をもとに筆者作成)
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