「前作超えは絶対無理」と思いきや…劇場版《鬼滅の刃》がロケットスタートの背景 4日間で516万人動員!前作興収「400億円」達成のカギは?
今後の焦点は、リピーターがどこまで伸びるかだ。前作を超えるには2900万人前後の動員が必要で、その道程は途方もなく長い。
公開週末こそ大きな追い風が吹いたが、その勢いをどこまで維持できるか。この先には懸念点がいくつかある。

公開週のシネコンスクリーン占拠がいつまで続くか
懸念点のまずひとつは、国内歴代興収No.1となった前作は、コロナ禍の特殊な状況下で公開されたことだ。
2020年春から夏にかけて世界的に映画製作は滞り、洋画大作の供給はストップ。シネコンに新作が枯渇していたなか、長期のスクリーン占拠が記録的ヒットにつながった。
一方、平時の今回は、『国宝』や『スーパーマン』『F1/エフワン』など大ヒット中の話題作が潤沢にあり、この先には劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』や『ジュラシック・ワールド/復活の大地』など大作も控える。
前作公開時とは周囲の状況がまったく異なる。公開週末のシネコンのスクリーン占拠がいつまで続くかは不透明だ。週を経てスクリーン数、上映回数とも減っていくだろう。そんななか、いかに長く話題性を持続できるかがカギになる。

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