「前作超えは絶対無理」と思いきや…劇場版《鬼滅の刃》がロケットスタートの背景 4日間で516万人動員!前作興収「400億円」達成のカギは?
そんな本作は、作品としてもそれだけの見応えがあり、誰もが楽しめるだろう素晴らしい内容だった。
冒頭から、近未来の陰鬱なSF感が漂う無限城を舞台にした、息つく暇もない戦闘アクションシーンの連続。怒りがみなぎる鬼殺隊の面々の迫力に圧倒されながら、自然に彼らに気持ちを引き寄せられて、作品に見入っていく。

そして、その映像の美しさと、無限城に吸い込まれるような大迫力の描写にあっという間に魅了され、気づけば独特な世界観の物語に引きずり込まれている。
芸術的とも言える唯一無二の映像美
原作の物語を知っていても、映像作品として触れる本作は、また別の異なる魅力に溢れている。背景を主にした精巧なCGアニメーションと、キャラクターまわりの躍動感溢れる2D作画のリンクは、芸術的な美しさの映像に仕上がっていた。
とくに柱や鬼殺隊と鬼たちとの殺陣シーンや、柱それぞれの「呼吸」の技が描かれるシーンこそ、本作の映像演出の真骨頂だろう。

CGと手描き2Dを組み合わせる作品はほかにもあるが、緻密で精巧なCG描写のクオリティの高さは突出し、その重なり合いの妙によるシーンの迫力、リアリティ、臨場感、緊迫感のすべてが一体となった美しき世界は唯一無二。その完成度で、他の追随を許さないクオリティを誇っている。
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