渋沢栄一の「論語と算盤」と岸田元首相の「新しい資本主義」に通底する、「か」ではなく「と」という発想
ここまで、CSRからESG、SDGsという流れ、新しい1万円札の顔にもなり、これからの時代の考え方としてあらためてクローズアップされている渋沢栄一の『論語と算盤』の考え方、岸田元首相が掲げた「新しい資本主義」、そして、経済同友会が掲げる「共助資本主義」についてご紹介してきました。
まさに、これからの時代、企業は、これまでの営利だけでなく、社会的な取り組みについても求められてくるのは間違いないところです。
企業や経営者、社員の「動機・意図」という視点
様々なところでそのようなことが取り上げられているわけですが、その中で、私自身は、あまり言われていない視点ですが、企業や経営者、社員の「動機・意図」というのが非常に大事な要素なのではないかと考えています。
いち経営者の立場になりますが、「動機・意図」という視点のお話をしたいと思います。
企業という営利を目的にした組織の中で、短期的には利益に結びつかないこともある社会的な活動にもしっかりと取り組み、定着させるためには、「社会的大義」として掲げたり、企業の「パーパス」として言語化したりするだけで推進力になるでしょうか?
組織の生存本能のように組み込まれている営利追求の中で、社会的な取り組みは、どうしても「頭では分かっているけれども」と脇に追いやられてしまうことも多いのではないでしょうか?
『論語と算盤』の「と」の考え方、新しい資本主義の官も民もの「も」のように、2つを、どのように動機付けしてつなぎ合わせるのか。具体的に実践していく経営者の立場としては、それが肝のように思います。
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