「卒業してからどうしようかを考えていたのですが、フリーターの間にしかできないようなことをひと通りやってから就活して、ちゃんと働いていこうと思っていました。それで海外でバックパッカーをしたいなと思い、8~9月頃から英語の勉強をしだしたんです。それから『勉強は(将来のためにも)しといた方がいいしなぁ』という思いもあって、高校までやっていなかった世界史も、海外旅行で必要だろうしやろうと思いました。
もともと昔から映画が好きで、よく洋画を観ていたのですが、作品には、視聴者側もある程度世界史の知識を持っていることが前提であるものが多くて、それまでにも世界史をやりたいという思いがちょっとあったんです。
『英語だけ勉強するよりはいいかな』と思って10月くらいに世界史をやり出したのですが、どこをゴールにするかが決まっていないと勉強も手につかないので、どこかの大学受験を一旦ゴールにして、そこに受かるくらいやったら知識が身についたと思えるかもしれないと考えはじめました」
「英語と世界史に加えて、国語があったら私立文系なら受験できるな」と考えた永田さん。すごいと思っていたタモリさん・寺山修司さんといった有名人が、早稲田出身だったこともあり、なんとなく憧れていた早稲田に合格することを目標にして、受験勉強を始めました。それでもこの年は、一度は受験するかどうかを悩んだそうです。

オードリーのイベントついでに大学受験
「学校に調査書を書いてもらわないといけなかったので、この書類を先生に書いてもらうのが申し訳なくて、今年は受けなくてもいいかなと考えたこともあったんです。
でも、自分が好きだった『オードリーのオールナイトニッポン』のイベントが東京ドームで開催されることを知り、そのチケットを取ったら2024年の2月18日だったんですね。次の日に偶然早稲田の教育学部の受験があったので、どうせ東京行くし、受けとくかと思って、なんとか書類を取りに行って受験しました」

早稲田大学教育学部の国語国文学科を受験した2月19日。そこで彼は生まれて始めて早稲田大学のキャンパスを見て、衝撃を受けました。
「すごく魅力的なキャンパスで、『俺が行くべきなのは絶対ここなんや』と心に決めました。それまでも来年受けるかどうかは行ってから決めようと思っていたのですが、漠然と行きたいと思っていたのが、初めて強く行きたいと思うようになりました」
この年は勉強が集中できなかったことと、単純に間に合わなかったこともあり不合格。来年度の受験も決意し、2浪目を迎えた永田さん。
しかし受験戦略の都合もあり、次の年にどこの学部を受けるかどうかは少し迷ったそうです。
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