英検利用で早稲田に合格“のんびりに見えて戦略的”だった彼の令和らしい受験体験

✎ 1〜 ✎ 140 ✎ 141 ✎ 142 ✎ 143
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「実は龍谷の4年生のときに教員免許を取っておけばよかったなと思っていました。就活を諦めたとき、自分がしたいと思えるものでかつ、なれるのが教員という選択肢かなと思ったのでこの年は教育学部を受けました。

次の年も教育学部を受けるか迷っていたのですが、2024年の6~7月くらいに『悪は存在しない』という難解な映画を観て、それについてずっと考えている時期があったんです。

そのとき、自分は映画を批評することに興味があると思いました。早稲田の文学部には演劇映像コースがありましたし、そこなら英語4技能利用入試を使えば英語を受験で使う必要がなかったので、文学部に入って教員免許を取ろうと思いました」

英検利用で早稲田を受験

早稲田大学が文学部と文化構想学部で実施している英語4技能利用入試は、英検のCSE2.0スコアが合計2200点以上で、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングでそれぞれ500点以上を取れれば国語と選択科目のみで受験ができるシステムでした。

英検を利用する場合、何度も受けられて、なおかつ合格点が2304点の準1級〜1980点の2級の間の点数で評価する仕組みなので、一発勝負かつ準1級レベルを課すと言われる早稲田の入試を受けるよりも負担は少ないと判断したそうです。

しかし、最後の最後までギリギリで、合格点にたどり着いたのは最後の受験でした。

「7月に受けたときに2026点だったので、『もうすぐ合格できるな』と気を抜いていたらあっという間に9月になって、慌てて10月に受けたら2080点でした。英検利用入試のデータを早稲田に提出するためには12月1日の試験の結果で2200点を超えないと間に合わなくて、2回分の受験を予約して、英検の勉強をちゃんとやりました。すると、1回目の受験でスピーキングが503点とギリギリだったのですが、合計で2287点を取れて、なんとか出願できることになりました」

7月の結果(左)と12月の結果(右)(画像:永田さん提供)
7月の結果(左)と12月の結果(右)(画像:永田さん提供)

12月1日に英語が片付いてからは、国語と世界史の対策に追われます。国語はスタディサプリの岡本梨奈先生の講義を受け、世界史はYouTubeで雑学の話を聞きながら用語集と一問一答集を見て対策をしていました。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事