昭和世代には馴染みのうすい「総合型選抜」と「学校推薦型選抜」 今さら聞けない"一般入試じゃない"大学受験のAtoZ
学校推薦型選抜では、面接時間は短めです。ですから、恥ずかしがったり、まごまごしたりしていると、あっという間に終わってしまうので、注意が必要です。
小論文は、多くの場合は筆記試験として行われます。試験時間は50~150分程度とさまざまです。字数も400字程度から2000字程度までさまざまですが、600~800 字程度が標準的です。課題形式もテーマ型・文章読解型・表やグラフの資料読解型・文章とグラフの複数資料型などさまざまなものがあります。
総合型選抜では、小論文は筆記試験科目になっていることも多いのですが、そのほかに、提出書類の1つになっていることもあります。
出願書類に課題レポートを課す場合がありますが、これらの多くは小論文とみなしてよいでしょう。1200~2000字程度の長めの小論文を課されるパターンが結構あります。
学校推薦型選抜では、試験科目に小論文が含まれる場合がほとんどです。多設問形式で、小論文課題以外に、志望学部関連の基礎学力を見るための問題が付いている場合も結構あります。
「一般選抜」を受験する上でもプラスになる
「総合型選抜を受けようかどうか迷っています。私は人前で発表したりする自己アピールがあまり得意でないから……」
ある大学のオープンキャンパスで、入試対策講座を担当した際に、講義後、1人の受験生からこういった質問を受けたことがあります。話を聞いてみると、その受験生はとても熱心に進路を考えていました。かつ、その大学に進学したい熱意を十分に感じましたので、次のように回答しました。
「少しでも受けてみたい気持ちがあるなら、受けてみたら? 結果が伴わなくても、総合型の受験の経験は学校推薦型でも活きるし、一般選抜を受験する上でもきっとプラスになるから」
総合型選抜ではうまくいかず、同じ大学・学科の学校推薦型選抜を受験することにした場合に、総合型選抜の受験経験はこれ以上ないほど有力な武器になります。特に面接の経験は大きいでしょう。
総合型選抜と学校推薦型選抜で面接担当が異なる先生であっても、同じ学部を背負った先生の面接を経験しているからです。
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