昭和世代には馴染みのうすい「総合型選抜」と「学校推薦型選抜」 今さら聞けない"一般入試じゃない"大学受験のAtoZ

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【書類審査】

書類審査の対象となる出願書類には、高校で用意してもらう書類と、受験生自身が書いて仕上げる書類があります。

高校で用意してもらう書類は、調査書・推薦書などです。受験生自らが書いて仕上げる書類で最もよく課されるのは、「志望理由書」です。その他に、自己推薦書・活動報告書・学修計画書・課題レポートなど、さまざまな書類があります。

総合型選抜の場合、学校推薦型選抜に比べて、自ら仕上げる書類の分量が多い傾向にあります。複数書類の提出を課したり、1つの書類の指定字数が多かったりします。

学校推薦型選抜の場合は、受験生自らが仕上げる書類の数・分量ともに、総合型選抜に比べると少なめです。志望理由書のみをA4判の用紙1~2枚程度にまとめるという場合が大半です。

学校推薦型選抜に出願するには、高校での学習成績の状況が一定の条件を満たしていなければなりません。高校の成績が良いということは、基礎学力を備えていること、真面目にコツコツと学業に取り組めることの証明になります。出願条件を満たすことで、推薦で大学が獲得したい学生像にかなり近づけているというわけです。

大学側としては、あとは、やる気があるか、大学との相性に問題はないかを審査できればよいため、短めの志望理由書1枚でも十分であると判断しているのでしょう。

「面接」「小論文」ともに事前の準備をしっかりと

【面接】

面接は、個人面接(受験生1名)か集団面接(受験生複数)かに分かれます。時間は、長い場合で30分程度、短い場合で10分程度です。

面接試験の中で、基礎学力や志望学部の学びへの関心度を推し量る目的で、口頭試問を課すことも結構あります。また、長い時間の面接では、プレゼンテーションや集団討論が加わる場合もあります。

総合型選抜では、面接時間は長めです。志望理由書・自己推薦書・活動報告書・学修計画書・課題レポートなど、受験生が自ら仕上げた書類の中身を根ほり葉ほり聞かれます。プレゼンテーションを課す場合も少なくありません。

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