トラブル回避、仕事でヤバい人に「巻き込まれない」ための処世術――まずチェックしたいのは相手が向ける「2つの目線」

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部長「いや、今回は完全に社内用だから不要ではないでしょうか。会社の人間にも見られるんだし、答えにくいんじゃないかな。むしろ省くことが配慮することにつながるように思います」

Aさん「そうですよね。私も不要だと思います。絶対に入れるべきだとは言っていませんよね? あくまで一般論を述べただけで」

私は、ひっくり返りそうになりました。見事な朝令暮改です。

彼女は、私のことを「仕事を増やしてきた面倒な人」としか思っていなかったのでしょう。私を下に見ていたからこその、自分を正当化しようとする発言だったのではないかと思います。

相手を変えるより、自分を改める

こんなこともありました。

ある日、別の仕事で1時間ほどのプレゼンがあり、それが終わってスマホを見ると、Aさんから着信履歴が3回も入っていました。

すぐに折り返しの電話をすると、「折り返しが遅い。あなたは私のことをないがしろにしている」という嫌味を延々と言われました。どうやら、メールや電話で「レスポンスが遅い」「他の人を優先している」ことがお気に召さなかったようです。

そんな「あなたは私のことをないがしろにしている」事件の翌月、今まで毎月支払われていた報酬の振り込みがありません。

確認すると、「請求書が届いていない」と。たしかに郵送しましたが、「届いていない」と言い張ります。そこから揉めに揉めて……もうやめておきましょう。今まで出合ったなかで最強クラスの“モンスター”でした。

繰り返しますが、巻き込まれるなかでトラブルが起こりがちなのは、このように巻き込んでくれた人とは直接仕事をせず、その部下などの第三者と仕事をするときです。

だから、まずは、「自分は歓迎されていないかもしれない」「みんなから歓迎されているとは限らない」という気持ちでスタートするくらいがトラブル回避には役立ちます。

そして、その担当者に対する可能な限りの情報を集めて、相手を理解しようと努め、報連相や身だしなみ、言葉づかいなどの「基本」を大切にしましょう。

相手の態度を変えようとしてはいけません。まずは自分の「距離の置き方」や「マインド」を変え、謙虚になるのが一番です。

さらに、相手が自分に対してどのような「目線」を持っているかは、巻き込まれるときの大切なポイントになります。その「目線」こそが、相手との向き合い方を判断する要素になるからです。

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