中国BYDの「ブラジル工場」、15カ月で竣工の早業 年間生産能力15万台、南米全域に製品を供給

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BYDのブラジル工場は、ウズベキスタンとタイに続く中国国外3カ国目の乗用車工場だ。写真はブラジル工場の竣工記念式典(BYDのSNS公式アカウントより)

中国のEV(電気自動車)大手のBYD(比亜迪)は7月1日、ブラジル北東部のバイア州カマサリに建設した乗用車工場の竣工記念式典を開催。現地生産した第1号車のラインオフを祝った。

「工場の着工から第1号車のラインオフまでわずか15カ月で成し遂げた。ブラジルでの現地生産開始はBYDにとって大きな節目であり、南アメリカにおける持続可能なモビリティーの実現に向けた出発点でもある」

BYDの李柯・執行副総裁(副社長に相当)は竣工式典でそう述べた。

2万人の雇用創出を計画

同社がブラジルに生産拠点を建設すると発表したのは2023年7月のこと。総額55億レアル(約1449億円)を投じてEVおよびPHV(プラグインハイブリッド車)の乗用車工場、電動バスと電動トラックのシャシー(車台)工場、リン酸鉄系リチウムイオン電池の材料工場の3工場を設けるとした。

その狙いは、ブラジルだけでなく南アメリカ全域に製品を供給する拠点作りにある。バイア州の経済・産業の中心地であるカマサリは大西洋に面し、自動車関連産業の集積や港湾物流インフラが充実している。

今回竣工したEV・PHV工場の年間生産能力は15万台。BYDは他の2つの工場と合わせて、現地で2万人の雇用創出を見込む。

(訳注:BYDが中国国外で乗用車工場を竣工させたのはウズベキスタンとタイに続いて3カ国目。このほかハンガリーとインドネシアでも工場建設を進めている)

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