ケース問題がいくら解けても「即戦力」になれない残酷な理由 あなたのその対策、コンサル実務では「50点」です

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理由②:そもそも、合格ラインが“驚くほど低い”から

さらに厳しい現実をお伝えします。特に新卒採用の現場では、ケース問題への回答は「0点レベルの回答が半数」とも言われており、「50点程度のレベルの回答」でも試験を通過できることが少なくありません。

あなたが模擬面接で「完璧だ」「素晴らしい」と賞賛されたその回答も、プロの目から見れば、ようやくスタートラインに立てるかどうか、というレベルかもしれない。これが、私たちが日々感じている現実とのギャップです。

本物の「問題解決力」はどうやって鍛えられるのか?

「じゃあ、ケース問題対策なんて無駄なのか?」

そう感じたかもしれませんが、早合点しないでください。本当の問いは、「どうすれば実務で通用するレベルになれるのか?」です。

その答えは、私たちがファームで行っている新人育成、すなわち「オン・ザ・ジョブトレーニング(OJT)」にあります。

これは、決して楽な研修ではありません。理由は次の3つです。

理由1:いきなり実戦投入

入社1年目でも、わずか1〜4週間の基礎研修が終われば、すぐに「実際のコンサルティングのプロジェクト」に配属されます。

理由2:「答え」は与えられない

「上司から天下り的に検討の手順・内容を指示してもらう」といった「受動的な形式」はありえません。

理由3:求められるのは「能動的な思考」

私たちが新人に常に問うのは、「君はどう思う?」「君なりに考えた手順と内容を示してくれ」というスタンスです。「『自分なりに考えた検討の手順・内容』に対して、上司からフィードバックをもらう」という形式で、自らの思考と向き合い、徹底的に深掘りすることが求められます。

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