観測技術の向上で宇宙論も精密科学入り--『ざっくりわかる宇宙論』を書いた竹内 薫氏(サイエンス作家)に聞く

──観測技術が飛躍的に高まって、地球型惑星がたくさん発見されてもいます。

その惑星は地球と同じような温度で水もある。となると、そこに生命体がいるのではないかとみられている。たぶん生命体が地球以外で今後10年以内に見つかるだろう。

人類は前世紀終わり近くまで太陽系の惑星しか知らなかった。1996年に初めて太陽系以外の恒星の周りを回っている惑星が発見された。惑星は自分では光を発しないので見えない。それを見る技術が確立し、観測したら地球型惑星がたくさんある。そこにいる生命のいくつかは知的になりうる。となれば、「宇宙人」がいるかもしれないという話が現実味を帯びてくる。

人類にとって宇宙はまさにフロンティアになっている。知的なばかりでなく、実際な意味でも。そこに関連書籍の読者を引き付けるワクワク感があるのではないか。原発事故もあって科学技術に対する不信感が強い。宇宙はそれとは切り離された純粋なロマンの世界でもあるし、そこに引かれるのかもしれない。

──宇宙論の「竹内仮説」はありますか。

僕は作家。だが、数式が示すような10の500乗個の宇宙は現実にあると思っている。物理の方程式で、「あまりにも美しい方程式があったときは、それは真実であろう」という考え方がある。数学の世界と現実の世界がパラレルになっているとしたら、それはいかにも面白い。

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