観測技術の向上で宇宙論も精密科学入り--『ざっくりわかる宇宙論』を書いた竹内 薫氏(サイエンス作家)に聞く
──今や超ひも理論で宇宙を理解しようともしています。
素粒子を作っている「超ひも」を、宇宙を作っているいちばん小さいパーツと考える仮説だ。超ひも理論でいろいろな予言が可能になる。「事実は小説より奇なり」というが、「物理学はフィクションより奇なり」と言い換えたい。SF作家の創造力を超えたところまで現代物理学は行っている。
(聞き手・本誌:塚田紀史 撮影:吉澤菜穂/アフロ =週刊東洋経済2012年3月31日号)
記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
たけうち・かおる
1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業(科学史・科学哲学専攻)、同大学理学部物理学科卒業。加マギル大学大学院博士課程修了(高エネルギー物理学理論専攻)。科学読み物、小説、エッセー、翻訳などで幅広く執筆。NHKテレビ番組「サイエンスZERO」にレギュラー出演。
『ざっくりわかる宇宙論』 ちくま新書 756円 189ページ
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事