「“卒業証書らしきもの”を見せたけど」東洋大学卒業ではなく除籍でした…静岡県伊東市・田久保真紀市長の《“学歴詐称”よりヤバかったこと》
故意の詐称だったのか、カン違いをしていただけなのかという追及に対し、田久保市長は答えをはぐらかして回答しないという対応をしました。一番の核心をはぐらかせ、質問に答えないという姿勢がどう受け止められたのか、会見結果は明らかです。ただちにネットニュースには批判的なコメントであふれました。
時折声を詰まらせ、涙声で話した市長ですが、一方的な主張しかしない姿勢からか、同情の声も聞こえません。とどめは、会場の都合で時間切れという“強制終了”によるエンディングも批判を集めるものとなりました。
フジテレビが騒動に際し行った2度目の会見で、高齢の経営陣が10時間超えの会見をし、内容はともかく結果的に同情も集めたのと比べても、「強制終了」は悪手としかいえません。
結局、会見の結果、何一つ事態収拾につながらなかったどころか、批判が燃え広がる最悪の結果となってしまいました。
田久保市長の「最大の問題点」
せっかく釈明会見を開いたのに、それが燃料投下のような大炎上に至ってしまったということは、その会見が大失敗だったと言わざるをえないでしょう。伊東市役所にはクレームの電話が殺到していると報道されています。
私は会見を通じて、経歴詐称問題以上に気になったことがあります。そもそもの今回の発端となった匿名の告発に対し、市長は「怪文書なので、公益通報ではない」という発言をしてきました。この日の会見でも同じ説明がありましたが、これは「告発(者)に問題があるから、首長として対処しない」という意味と理解できます。
首長にとって不都合な告発を怪文書として握りつぶすという行為は、兵庫県の斎藤元彦知事を巡る騒動でも大問題とされているはずですが、田久保市長はそこから何も学ばず、既視感ある対応を取ったということ。市長の資質への疑問に直結するような、きわめて間違った取り扱いだったといえます。
そして何より、説明責任を負うべき立場なのにもかかわらず、記者会見を通じて核心に触れるような回答は一切しないという態度。
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