21 英国では王室や多くの政治家、BBCなどにおける上流階級の英語としてRP(Received Pronunciation)が使われる。RPを話す英国人は人口の2~3%といわれる
22 一方ロンドンの労働者階級から生まれた特有のアクセントで話される英語はコックニーと呼ばれる
23 近年はRPとコックニーの中間的なタイプの「エスチュアリー英語(河口域英語)」の話者人口が増えている
24 米国でも地域ごとに方言があるなかで、一般的なアメリカ英語とされるのは中西部から西海岸で話される英語
25 米国でも地域によって呼び方が異なるものは多く、例えば炭酸飲料を表す言葉は、中西部や北部では「Pop」、東部では「Soda」、南部では「Coke」
日本の方言で最も多い呼び名を持つのは?
26 うるめっこ、ざっこ、かんとと、めめんじゃこ、うけす、おきんじゃこ、こまんじゃこ、ねぶちゃん、びびんちょ、ぞなめ、たかめ。すべて「メダカ」を意味する方言
27 日本の方言で最も多い呼び名をもつのがメダカ。辛川十歩が調査収集したメダカの方言名は4680語におよぶ
28 メダカは全国に分布する魚だが食用として流通しないことから名称統一がされず各地で方言名のまま残った
29 「ものもらい」を表す言葉も多く、日本各地で250以上のバリエーションがある
30 ロート製薬公式サイトでは「ものもらい」の方言の分布をまとめたMapを見ることができる。地域別、呼び名別のデータが閲覧でき、世代や性別で絞り込むことも可能
31 全国のものもらいの呼び方ベスト3は「ものもらい」34.5%、「めばちこ」27.5%、「めいぼ」7.2%
32 ものもらいは、熊本で「おひめさん」、佐賀では「おきゃくさん」。沖縄の一部では「おともだち」。宮城では「バカ」
33 「とても・すごく」にあたる方言も、宮城「いきなり」、群馬「まっさか」、愛知「でら」、大阪「めっちゃ」、広島「ぶち」、福岡「ばり」など多様
34 文化的中心地から波紋を描くように言葉が伝播していくという説を方言周圏論という
35 方言周圏論は、中央から離れているほど、その場所の方言は昔の日本語の姿を留めているという仮説を示す
36 方言周圏論は柳田國男が著書『蝸牛考』で日本各地のカタツムリの呼び名を例にとり提唱した
37 カタツムリは、東北北部と九州で古い呼び名「ナメクジ」、関東と四国で「カタツムリ」、中部・四国で「マイマイ」、近畿で比較的新しい語「デンデンムシ」と呼ばれる
38 身体的に苦しい、疲れていることを意味する「こわい」も東北地方と中国・九州地方の一部で使われ、周圏分布をなしている方言の一例とみられる
39 方言語形の残存率が全国で最も高いのは沖縄
40 沖縄の言葉には日本の古語の片鱗が残っている
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