アニメ1話本編に「江戸川コナン」は登場しないって知ってた? 《名探偵コナン》の"1話と最新シリーズ"を比較! 判明した「意外な事実」とは

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しかもここでふと気づいたのですが、なんとこの第1話、本編中に「江戸川コナン」という名前が登場しないまま終わるのです。実際にその名前が出てくるのは第1話の次回予告、つまり続く第2話でのことでした。

今や国民的キャラのコナンくんですが、もしかすると当時この第1話を『タイトルのコナンって誰?』と思いながら見ていた人もいるのかもしれないと思うと不思議な気分です。

『名探偵コナン』の登場人物
2024年公開の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』は北海道・函館が舞台で、ファンが舞台を訪れる聖地巡礼も話題になった。写真は当時の札幌駅の様子(筆者撮影)

時代とともに消えた「えっち!(怒)」描写

またこの第1話には、令和の今になって視聴すると時代を感じる描写もちらほら含まれています。

主人公の新一に憧れる女子のひとりが発するのは「“ラブレター”書いちゃおっかな〜」というセリフ。新一が口にする“平成のシャーロック・ホームズ”という言葉も、まさか本作が改元後まで続く長寿作品になるとは思いもよらぬまま、当時は違和感なく聞いていました(※改元後には「令和のシャーロック・ホームズ」宣言も行われた)。

そうした中には『いまだったらご時世的に外されるのかな』と想像されるシーンもあります。

例えば、当時はキッズ・ファミリー層が見るような作品でもよく見られた、女子のスカートの中を見てとっちめられる描写。他にも、後にコナンくんの仲間になる「少年探偵団」の面々が遊園地でこっそり無賃乗車を図る描写からは、当時と今の“許容される子供のやんちゃさ”にギャップを感じました。

実はこの第1話は2016年に完全新作版が制作されたのですが、そこでは上記の描写はなくなっています。

その一方で、一度見たら忘れられない(実際に筆者も当時の記憶が鮮明に残る)「第2の事件で被害者の首から上が吹き飛ぶシーン」は、リメイク版でも変わらず残っていました。

たしかに今見てもなかなかショッキングですが、これはその後の重要シーンに繋がる第1話の核のひとつでもあるため、カットや改変が行われることはなかったのでしょう。

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