「1万円のラーメンがあってもいい」 《1000円の壁》を突破したラーメン。15周年・国内トップの「飯田商店」店主が語る、価格への”本音”

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歴史を大事にして、仕事に向き合う

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この15年で「飯田商店」は仲間とともに多くの歴史を作ってきた。

我々ラーメンファンからすれば、時代を作った「東池袋大勝軒」の故・山岸一雄さんや「支那そばや」の故・佐野実さんが王貞治・長嶋茂雄だとしたら、今を時めく飯田さんはイチローや大谷翔平が出てきたときのような感覚だ。

ラーメン界においても15年前、20年前には考えられなかった世界が見えてきている。

「やっぱり先輩方が土台を作ってきてくださったから、ラーメンを日本国民が愛してくれたわけじゃないですか。おいしいものでお客さんを裏切らずに、それがあるから世界中から愛されて今があるわけですよね。

だから、歴史をしっかり大事にするっていうのは大切ですよね。全部すっ飛ばしていきなりステージに立てると思うなよと言いたいですし、そこを理解していく努力や、血を薄めずにしっかりと仕事に向き合うことが大事だと思っています」(飯田さん)

【前編】「安く食べてほしい」に毒されていた…。650円だったラーメンが15年で1800円となった「飯田商店」。変えたのは自分たちの“思い込み“だったでは、ラーメンライターの井手隊長が、「飯田商店」店主の飯田将太さんを取材。ラーメン界のトップランナーとして、いかにラーメン業界と向き合ってきたかについて、お届けしている。
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