「1万円のラーメンがあってもいい」 《1000円の壁》を突破したラーメン。15周年・国内トップの「飯田商店」店主が語る、価格への”本音”

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生産者さんが実際に作っているところを見ていますし、その人のことを好きになりますし、この人を裏切れないという気持ちが出てきます。そうすると、食材を大事に使おうという気持ちになるんですよ。

管理や処理もしっかりして、スープを取るときも大事に使うとなるとラーメンもおいしくなってきますよね。その積み重ねがこの味になるわけです」(飯田さん)

(筆者撮影)

素晴らしい食材と味の探求

「飯田商店」が使う厳選素材は“縁”から成り立っている。人からの紹介はもちろん、他の飲食店で食べて出会うこともある。自分のラーメンのここが足りないという課題から食材を探すというよりは、素晴らしい食材に出会ったときにどう自分のラーメンに使うことができるかを考える。

今でも十分すぎるほどおいしいのに、なぜ食材や味を探求し続けるのか。

「素晴らしい食材に出会うとどうしても使いたくなってしまう性分なのと、これでもっとラーメンをおいしくできるかもしれないと思うからです。

最終的に食べた瞬間に気絶するぐらいのクオリティにしたいと思っていますが、まだそこに達していないのでまだまだおいしくできると思っています。その食べ物を食べたときに与えるキュンとくるような興奮というものはまだまだ絶対にあるはずで、まだ到達点は先にあると思っています。

明確に見えているわけでもないですし、答えがないですからわからないですけどね。でも、こういうところで自分の厚みが少しずつ出てくるならば、ラーメンの味も必ず変わってくると思うんです」(飯田さん)

飯田商店
(筆者撮影)
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