「上司がいて帰れない」「会議で意見が言えない」”遠慮がちなビジネスパーソン”が意識すべき人間関係を円滑にする「聞き方&話し方」7選

✎ 1〜 ✎ 239 ✎ 240 ✎ 241 ✎ 242
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ただし、意見だけではなく、人格を否定されるような言葉があれば、パワハラの可能性も。ひとりで抱えず社内の相談窓口などに相談しましょう。

愚痴には同感ではなく共感を

パッと見てわかる! 人間関係がうまくいく聞き方&話し方
『パッと見てわかる! 人間関係がうまくいく聞き方&話し方』(ナツメ社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

愚痴を聞くときには「わかる」と相づちをうたないようにしましょう。「わかる」というのは「自分も同じことがあったからわかるよ」という意味で、同感を示す言葉です。

同感されると、相手はわかってもらったと思って距離感を縮めます。「同じような体験をしている人がいた」「この人に話せば大丈夫」と安心感を覚えます。なかでも依存傾向が強い人はどんどん距離感を縮め、プライベートと仕事との線引きがなくなります。

また、「今忙しいから」と聞くのを断ったりすると「裏切られた」と感じ、今度は一転して攻撃してくることも。

愚痴を言われたら、同感ではなく共感を示しましょう。共感とは「自分と相手を別のものとして理解する姿勢」です。

「私にはわからないけどあなたはそう思うのね」と、適度な距離を保ちながら話を聞くようにしてください。ネガティブな感情をぶつけられて、心を痛め疲れてしまうときは、その人から少し離れることも大切です。

自分の気持ちを理解して、相手の心に届く言葉選びを

人間関係を築くとき、まずは相手を理解することからと思いがちですが、じつは違います。円滑なコミュニケーションのためには、まず自分の気持ちや意思を自覚することです。「○○を手伝ってほしい」「△△な気持ちを理解してほしい」という明確なものがあってこそ、人にそれを伝えることができます。ですから、意識を自分に向けることが大切になってきます。

自分の気持ちを自覚できたら、次に言葉にすることを実践してください。トライ&エラーで、相手が受けとりやすいボールを投げ、相手のボールもしっかりキャッチできる、わかり合えるやりとりを目指しましょう。それを続けることにより、人との関係はよい方向へと変化します。

この連載の記事一覧はこちら
大野 萌子 日本メンタルアップ支援機構 代表理事

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおの もえこ / Moeko Ohno

法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士。企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで年間120件以上の講演・研修を行い、机上の空論ではない「生きたメンタルヘルス対策」を提供している。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事