トリキの会社もロイホの会社も大失敗した「チキンバーガー店」。日本でなぜか流行らない“死屍累々”の市場で善戦する店の正体

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オープン当初、同店はとにかく派手な宣伝を行っていた。筆者は渋谷で仕事をしていることが多いので、街中の看板、メディア、SNS、各所でマムズタッチの名前を目にした。

一時期、渋谷の街中ではマムズタッチのテーマソングが延々と流れており「マムマムマムズタッチ♪」のキャッチーなフレーズは今も筆者の頭にこびりついている。

当時、筆者はこのイケイケな感じに「大丈夫か?」と思わずにいられなかった。余計なお世話だが、これだけ派手な宣伝で自らハードルを上げると「一発屋」になってしまうのではないか。

鳴り物入りでオープンしても話題になればなるほどその後の失速も早い。実際にこれまでもそうして消えていった「日本初出店」をうたう海外ブランドの飲食店は少なくなかった。

そこでオープンから1年が経った今、筆者はマムズタッチの現在を見に行った。

セットにしても1000円以下。ボリューム満点で高コスパ

筆者が訪れたのは土曜の夜8時過ぎ。客席は6~7割がた埋まっていた。渋谷駅近くの大通り沿いという立地を考えたらもう少し埋まっていてほしい気もするが、客入りは悪くはなさそうだ。

ひとまず閑古鳥は鳴いていないことに安堵した。

マムズタッチ
1階が厨房で、客席は2階と地下1階。写真は2階。若者を中心にぼちぼちの客入り。インバウンドの姿もあった(筆者撮影)
マムズタッチ
地下1階の客席フロアは比較的空いていた(筆者撮影)
マムズタッチ
注文はタッチパネルで行う(筆者撮影)
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