トリキの会社もロイホの会社も大失敗した「チキンバーガー店」。日本でなぜか流行らない“死屍累々”の市場で善戦する店の正体

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「トリキバーガー」は当初掲げた店舗数には遠く及ばず今年の6月からは京都の1店舗のみとなってしまう。「ラッキーロッキーチキン」も現在は代々木八幡店の1店舗のみ。いずれも大手が手掛けている割には存在感がない。

「ドゥーワップ」に至っては、現在は撤退している。日本のチキンバーガー市場はケンタッキー一強のままなのだろうか。

トリキバーガー
2021年、大井町にオープンしたトリキバーガーの1号店。残念ながら5月いっぱいで閉店してしまう(筆者撮影)

そんな死屍累々のチキンバーガー市場に、今、韓国からの「黒船」が勢いを増している。2024年4月、渋谷に1号店がオープンした「マムズタッチ」だ。

マムズタッチ
かつてはマクドナルドがあったテナントに、今はマムズタッチが入居している(筆者撮影)

本稿では新興チキンバーガーブランド不振の理由についてと、その中で好調なマムズタッチの戦略を考察する。

ド派手な宣伝でやってきたチキンバーガーのその後は?

マムズタッチは韓国で人気のチキンバーガー店で、今回が日本初出店だ。本国では最多の1430店舗(2024年5月現在)を展開し「韓国No.1チキン&バーガーブランド」をうたう。

マムズタッチ
渋谷のマムズタッチ。以前はマクドナルドがあった場所(筆者撮影)
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