「悪いことばかり考えてしまう」ネガティブ沼にハマりやすい人は、「認知バイアス」のせい? ボジティブになれる人は“意外な言葉”を使っている

「先のことを考えると不安になってしまう」、そんな悩みを聞きました。
まずはじめに言わせてください。人間の脳って、ポジティブな情報よりも、ネガティブな情報に反応しやすいし、記憶にも残りやすいんです。だから、ふと悪いほうに考えてしまうことがあっても、それは仕方がないことなんです。
ちょっと難しい話になりますが、順序立てて説明をさせてください。
脳の省エネが「認知バイアス」を引き起こす
人間がいろいろなことを「考える」場所ってどこでしょう? それは「脳」です。
「不安」って、不快な部類の感情に当たるのですが、もし脳が「不快」という感情をまったく感じられなければ、危険な状態にあっても気づけず、逃げられなくなります。脳が「不快な感情」に対して敏感に反応できるって、とても大事なことなんです。
だから人間の脳はポジティブな情報よりネガティブな情報に反応しやすいし、経験として記憶に残りやすいのも、ネガティブな記憶のほうです。
SNSやニュースで、楽しい話題より気分の悪い話題のほうが拡散されやすいのも、楽しかった出来事より、つらい出来事のほうが記憶に残りやすいのも、脳がネガティブな情報に、優先して反応してしまうからです。
脳は毎日たくさんの情報を判断しているのですが、その判断を全部ゼロからやると、当然、疲れてしまいます。そこで、ちょっと省エネするわけです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら