「悪いことばかり考えてしまう」ネガティブ沼にハマりやすい人は、「認知バイアス」のせい? ボジティブになれる人は“意外な言葉”を使っている
普段は「いい、悪い」と1つずつ判断していることを、過去の経験や先入観から、「これはあのときの経験が参考になるな」と思うと、その経験を元に結論を出してしまいます。
そして、情報収集の元となる記憶の引き出しには、ネガティブなものがたくさんストックされているので、先のことを考えたときに、「とりあえず全部だめ」と、「一括り」にして考えやすいんです。
本来は効率的に情報を処理するための、思考のショートカット機能なのですが、この機能のせいで、「悪いことばかり」を考えたり、逆に「楽観的にばかり」考えたりします。難しい言葉でいうと、「認知バイアス」というものです。聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?
この「認知バイアス」のせいで、情報を処理したり判断をしたりする際に、偏った考えを引き起こしてしまうんです。
認知バイアスの一例に、「ネガティビティバイアス」というものがあります。「先を考えると不安になる」などは、これのせいだと言われています。
ネガティブになってしまったときの対処法
人間の脳は、ポジティブな情報より、ネガティブな情報に注意を向けたり、幸せな思い出より、つらい思い出のほうが記憶に残りやすかったりすると書きましたが、大昔は野生動物と同じように、人間も生きていくために、さまざまな危険を回避する必要がありました。こういった機能が生きるために必要だったのです。
でも、現代の日本に住んでいる人は、大昔のような深刻な生存競争や、衣食住の不安は少ないと思います。つらい経験だけでなく、楽しかった経験も多いはずです。そうにもかかわらず、脳の機能のせいでネガティブな気持ちにばかり囚われてしまうのは、悲しいことです。
「ネガティビティバイアス」には対処法があるので、気になる方は調べたり、お医者様に相談したりしてみてください。
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