「100万回生きたねこ」→「100万回死んだねこ」、「わたし、定時で帰ります。」→「私、残業しません」に脳内変換されるのは必然だ
この覚え間違いは、ただ楽しいだけではなく、人の記憶について大きな気づきを与えてくれます。
人間はテキスト言語情報を、意味を抜きにした文字列として記憶するということが、極度に苦手なのです。
文字列を見るとすぐに意味を解釈してしまいます。そして、いったん意味を解釈すると、解釈した、つまり抽象化された意味しか記憶に残りません。
だから、「100万回生きた」が「100万回死んだ」として記憶されてしまう。「定時で帰る」が「残業しない」になってしまいます。
人間はそういう生き物なのです。そこが、言語を持たない動物やAIとは違うところです。
AIは文字列をそのまま記憶する
昨今、生成AIがより身近になってきました。
AIは人間とは違って、文字列を見て意味を考え、その結果を記憶するわけではありません。どんな文字列もそのまま正確に記憶します。文字列に対して意味の解釈をしないこと、そしてものすごくたくさんの文字列であっても記憶できることは、AIならではの特徴といえるでしょう。
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