そこでお伝えしたい2つ目のルールは、「ビジネスT ≧ ジャケットのドレス感」という公式です。たとえばネクタイも合わせられるようなカッチリしたジャケットには、ニットタイプのビジネスTをおすすめしています。
ニットタイプのビジネスTは、布帛(ふはく)と呼ばれる「一般的なTシャツ生地とは別物」です。「ニット=編み物」と「布帛=織り物」の違いですが、ビジネスTにおけるドレス感は、布帛よりニットが上。まさに糸の紡ぎ方で、ドレス感が変わる事例です。

これまでニットタイプのビジネスTといえば、「洗濯機では洗えない」天然繊維のコットンや麻というイメージでしたが、近年ウォッシャブル対応のものも増えています。「マシンウォッシュ対応」とタグに記載されているニットタイプは、化学繊維であるポリエステル糸やナイロン糸が混紡されたものが多いです。
次にビジネスTの厚みとツヤですが、似通った生地感ならば、ペラッとしているものより厚みがあるもののほうがリッチな印象ですし、ツヤについては「微光沢=ドレス感」に通じます。ただし、ここにも落とし穴があったのです。
ドレス感あるのに、印象がパッとしない理由を解明
洗いざらしのような毛羽立ちのあるコットン地のTシャツは、どんなに厚みがあったとしてもカジュアルです。つまり「糸の紡ぎ方・光沢・厚み」という順番で、生地感をチェックすることが求められます。
ジャケットとビジネスTのドレス感を揃える意識をもつことで、手抜きに見えるリスクは解消できるはず。ところが、ドレス感が合っているのに、ジャケット姿がパッとしないというケースもあるのです。その一因として「ジャケットとインナー丈の差寸」が関係しているかもしれません。
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