ここ数年でリーズナブルな価格のビジネスアイテムが増えてきたことは、「良い現象」だと思われがちですが、選び方や着こなし次第では、安っぽさが悪目立ちするリスクもあります。
リーズナブルなジャケットが安っぽく見える問題は、「カジュアルとビジネスジャケットの混在」が関係しています。というのも近年加速した働き方の多様化の影響を受け、紳士服量販店でも「ジャケット風の上着」が増えてきているからです。
つまりわれわれは、これまで以上にドレス感を誤解しやすい環境を生きています。安っぽく見えるものを掴んでしまわないよう「令和におけるリーズナブルなジャケット選び」について、のべ5134人のビジネスマンの買い物に同行してきた服のコンサルタントがお伝えします。
2種類に分かれる低価格ジャケット
これまで低価格のジャケットといえば、ビジネスシーンでよく使われる「スーツジャケットに近い型紙」が主流でした。天然繊維のウールではなく、ポリエステルなどの化学繊維によって低価格を実現したジャケットは、合わせ方によって好印象も演出可能です。
ところが2010年代後半ころから、スニーカー通勤やビジネスリュックが想像以上に浸透してきたことは周知のとおり。その影響から、ワイシャツではないクルーネックTやニットを合わせるオフィスカジュアル用ジャケットも増えていたのです。
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