「オーケーの出店攻勢がエグい」「打倒オーケー」関西初進出から半年…激化した「関西圏スーパーの勢力図」は今どうなっているのか
また、百貨店の阪急うめだ本店や阪神、阪急オアシスやビオラルのように高付加価値や楽しさ、健康を売りにしたような付加価値型店舗も徐々に増えてきました。
しかし、多くの関西の食品小売業は中途半端なポジショニングだったことは否めません。ハイ&ローを両輪で行うこと自体が価値を曖昧にしているとも言えます。
一方で、オーケーやロピア(神奈川県)のように、今、関西に進出し始めているスーパーは超低価格を売りにしていて、高効率経営であり、何よりも「タイパ」を重視した商品構成、売り場づくりを徹底しています。関西の食品小売業が従来の立ち位置のままですと、オーケーの店舗数拡大によって立場がさらに微妙になっていく可能性もあります。
新業態の開発でオーケーに勝てるか
オーケーは2025年度に兵庫県で5店舗、2026年度には大阪府で7店舗の出店を計画しています。売り上げで言えば関西地区で500億円を射程距離にしています。このEDLPに価格で対抗するのは自社の利益を削るだけです。
オーケーという名前を命名したのは故・飯田勧氏のご両親で、「発音が簡単で世界中どこでも同じという理由から」とのこと。名前の通り、オーケーの経営は、場所はどこであっても、やることは同じです。
お客様にとって正直に商売をする会社はいつの時代もファンが増え、関東か関西かなどの立地の違いも超えていきます。だからこそ、関西地区のスーパーは、いかに「楽しさ・感動」を提供できるスーパーになれるか、そのような新業態を開発する必要があります。
オーケー進出後の関西地区スーパーの課題とあり方が見えた、この半年。これからのオーケーの出店動向と競合店の動向には引き続き注目していきたいと思います。
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