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「オーケーの出店攻勢がエグい」「打倒オーケー」関西初進出から半年…激化した「関西圏スーパーの勢力図」は今どうなっているのか

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  • 岩崎 剛幸 経営コンサルタント/ムガマエ代表取締役社長
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③ 地域特性を踏まえた商品仕入れ

基本の品揃えは他のオーケーと一緒ですが、関西で勝つための勝負単品については地域色を出しています。

たとえばソースでは大阪のオリバーソースのアイテムを増やすなど、日配品は地場メーカーとの取引を増やし品揃えしています。

関西ではお好み焼きやたこ焼きを自宅で作る人が多いため、必要な商材がワンストップで買えるようにしたコーナーを導入。また、店内厨房に大型鉄板を導入して作っている「デラックスモダン焼き」(399円)を新規開発するなど、関西の食文化に合わせた商品展開をしています。

ソースや粉ものが充実した商品棚(筆者撮影)
店内で調理している「デラックスモダン焼き」(筆者撮影)

関西に何としても入り込んでいくのだという意思を感じました。

関西のスーパーは「価格競争」から完全に脱するべき

オーケーの関西2店舗でも、生鮮三品や総菜の売り上げ構成が高いといった関東の既存店と同様の傾向が見られます。

特に好調なのがベーカリー。中でもピザは、銀座店出店時にも話題となりましたが、関西でも有効と感じているようです。オーケーのピザは全スーパーの中でも断トツにコスパの高い単品だと筆者は思いますので、差別化につながるでしょう。

オーケーのピザは安くておいしいと関西でも評判(筆者撮影)

また、太巻寿司などの巻寿司は、関西では必須ということで特に力を入れていました。

オーケーが強化する「太巻寿司(写真左340円)」と「鉄火中巻寿司(399円)」(筆者撮影)
ライフの自慢の「太巻(398円)」と「ねぎとろ中巻(398円)」(写真左)、万代名物の「おいしい巻寿司(398円)」(筆者撮影)

太巻寿司をオーケーは完全なる差別化商品として、商圏内最下限価格で投入し、一番商品にしようと目論んでいます。私もそれぞれの太巻を食べましたが、オーケーの太巻のレベルの高さに驚きました。

EDLPをベースにしながら、ピンポイントで勝つための単品を選定して、価格勝負に出るのもオーケーの得意技です。こうした策の1つひとつが同社の商品力の強さと言えます。

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【「ハイ&ロー」のロー戦略では戦えない】

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