「オーケーの出店攻勢がエグい」「打倒オーケー」関西初進出から半年…激化した「関西圏スーパーの勢力図」は今どうなっているのか
このような商圏ですから、土地を取得し建物に投資をしても十分に元がとれるとオーケーは考えているのです。
もちろん、キャッシュで1200億円ほど(2024年9月時点)を持っているから、出店立地については妥協しないでいいという強みもあります。借金をせずに新規出店していける体力がある。これがオーケーの独自固有の長所です。
同社の「高効率経営」のカギはどこにあるのか。それは、次の生産性指標で見るとよくわかります。

オーケーの1店舗当たりの売上高は41億円。単店売り上げが高いのが特徴です。埼玉の高収益スーパー、ヤオコーの1店舗当たりの売り上げが約25億円ですから、ヤオコーの1.6倍です。立地や売り場面積も異なりますので単純比較はできませんが、オーケーの店舗効率は高いと言えます。
また、小売業の代表的な効率指標である年間1坪当たり売上高(年坪≒坪効率)に換算すると836万円です。日本の一般的な食品スーパーの坪効率が294万円ですから、2.8倍の効率です。
これを支えているのが、オーケーの商品力と売り場力です。
オーケーの商品力と売り場力「3つのポイント」
① 陳列には特に力を入れる
オーケーの陳列はどの店も比較的きれいですが、高井田店は特に陳列の美しい店舗でした。店内スタッフも既存店より多く、売り場メンテナンスにも力を入れている様子がうかがえました。

② 生鮮の冷凍品や冷凍食品強化
生鮮三品(野菜・果物、鮮魚、精肉)は同社の売り上げの34%を占める主力部門ですが、中でも鮮魚に強く、産地からマイナス50度の超低温で運ばれてきた超低温冷凍本まぐろを関西でも強化しようしています。
冷凍食品は前年比115%と、オーケーの中でも特に伸びているため、冷食は強化していました。


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