「隣人からもらった植物、青酸カリ並の毒性だった」人気漫画家のX投稿が話題の《キョウチクトウ》、全国で誤飲事故発生も植栽されている理由

漫画『あおのたつき』の作者、安達智さんがX上で、ある植物について投稿して注目を集めました。
投稿によると、安達さんは隣人からかっこいい枝をもらい、飾っていたといいます。しかし、よく調べたところ、「猛毒の木で青酸カリ並の毒性で葉っぱ5枚で致死量」であることがわかり、すぐに捨てたとのことです。
この植物は「キョウチクトウ」(夾竹桃)といい、実は道路や公園などでも植栽されているものです。6月から9月にかけて白色や赤色、ピンク色の花を咲かせます。排気ガスなどにも強く、都市部の環境でも育つことから、親しまれてきました。
「市の花」に制定している自治体もある一方で、安達さんが投稿した通り、毒性を持つ植物としても知られており、花や枝、葉に毒があり、口に含んだりすると危険で、注意を呼びかける自治体もあります。
キョウチクトウが植えられてきた理由
国内のキョウチクトウは、もともとインド原産で、江戸時代に日本へ入ってきたとされています。高さ数メートルになる常緑樹で、葉の形は竹に似ています。厳しい環境下でも育つことから、公園や市街地、高速道路のわきに植栽されることが多いです。
こうしたキョウチクトウの強さを復興や環境緑化のシンボルとして、「市の花」に制定する自治体があります。