僕は絶対に「パーキンソン病」に負けません ダイヤモンドダイニング松村社長の熱狂宣言
一方、まったく新しい事業展開などについては、私の判断が必要ですので、こうした戦略については、今後もしっかり関わっていきます。
たとえば、ダイヤモンドダイニングは2010年に「100店100業態」という目標を達成した後、新たな目標として「1000店・売上高1000億円」を掲げました。しかし、1000店舗は、「100店、100業態」を実現した時のように1店、1店を手掛ける形では途方もない時間がかかります(直近の2015年2月期は売上高260億円、営業利益9.6億円)。今後は恐らく、M&Aなども行うことになるでしょう。
また、これからは国内のブライダル事業にも進出します。2016年秋には築100年の歴史的建造物を、大型パーティや結婚式が行える施設にリノベーションしてオープンする予定です。このジャンルで高いノウハウを持った人材も獲得できましたので、とにかく勝つしかないと思っています。
あとは自分の手で100人の社長を輩出したい。ダイヤモンドダイニングも出資してファンドを組成すると共に、ノウハウも注ぎ込んで、会社を100社立ち上げます。
こうした新しい事業展開は、基本的に私のジャッジが入るのですが、恐らく中には、「病気を持った松村に重要な経営判断を任せられるのか」といぶかる方もいらっしゃると思います。
ご安心下さい。パーキンソン病は確かに進行性の病気ではあるのですが、不自由なのは身体だけで、判断力に支障を来すような脳への障害はないのです。
いや、むしろ今の私は、身体の自由が利かなくなっている反面、頭脳は非常にクリアな状態です。不思議なことに、病気になる前にも増して、感性や判断の切れ味が増しているような気がします。また、身体が不自由なため、頭で考えるよりも先に身体が反応することがなくなり、物事を冷静に捉えられるようになりました。
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